終戦直前の中国（特に北京）のプロカメラマンによる写真集、廃棄寸前のところ救出する。これは歴史的にも珍しいものなのではないだろうか。航空写真など軍用機にでも乗って撮ったのだろうか。毛沢東の絵が架けられていない天安門や修復されていない万里の長城、紫禁城など歴史の好きな人にとっては珠玉の作品だと考えられる。是非ご覧あれ。

　『北京全望　二』にある城どうしても紫禁城としか思えないのだが、なにやら二種類のお城にも見える。現在の地図と見比べてもかなり異なる。さらに北海や中南海が写っていないのが不思議（写真手前なのか）。当時と現在でどのように変化したのかなど調べる由もなし。

　上述の写真が気になってしょうがなくていろいろ調べました。どう見ても紫禁城ではないような結論になりました。『北海』となっている写真に写っているのは間違いなく紫禁城です。北海は間違いで南海のようです。当時は北・中・南海すべてを北海と呼んでいたのかは定かではないです。見比べると違いがわかります。いっぱい寺院などはあるのでしょうがその中の二つということにしました。なんなのか知る人あらば教えたもう。『北海』は元の昔造られた人造湖でその土を紫禁城北に積み上げ４００ｍ強の人造山を造ったのであります。それが現在のの景山公園であります。
　いろいろ調べた結果、北京の航空写真一枚もお目にかかりませんでした。航空禁止になっているのかなあなどとも考えられます。

色付きは山変人1997撮影