石巻でのお手伝い


2014/07/20 (日)

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7月20日(日)、日本青年会議所を母体とする国際協力支援組織「NPO法人国境なき奉仕団(BRA)チーム山形」の「東日本大震災復興支援団」の団長遠藤正明さん(遠藤物産)にコーディネートしていただき、 そして、今年3月山東を卒業したOGのお父様でもある岡崎明さん(タカミヤホテルグループ)にバスを運転していただき、 宮城県石巻市へ震災復興支援の奉仕活動に行って参りました。山東が夏休みに復興支援活動に参加するようになって今年で3年目、
 
御二方には3年連続でお世話になりました。2012年には市内の海側で草むしりとドブさらい、2013年には石巻市の中でも牡鹿半島に足を伸ばし各種奉仕活動(主に仮設住宅の草むしりと漁業支援活動)に参加しました。
どうしても「他の人のためにやっている」と思うと、ついつい「してやってる(やってやってる)」という傲慢な気持ちが芽生えるため、部員には「自分の人生修業のために参加するんだぞ」と念押しして臨んだ昨年の奉仕活動。 しかし、昨年などは結果的に被災地の方々に大変感謝され、自分のために行った活動で感謝され、嬉しい清々しい気持ちになりました。
 
今年も、結果的に被災地の方々に喜ばれる活動をめざし、謙虚に活動するよう呼びかけました。 出発は早朝6時。早い出発ですが、蔵王からバスを引っ張って来て下さる岡崎さんのような方もおり、早いなど言ってられない。
石巻市の谷川浜に到着すると、数グループに分かれ、異なる場所で漁業支援活動に従事。私が選手3名と行った場所では、降雨の影響で(貝類の養殖のために必要な)貝殻の作業ができず、代わりに、塩蔵ワカメの袋詰め作業を行いました。 まず、袋にシールを貼ることから始め、次にワカメを340gずつ計り、それを袋に入れていく作業。計る役と袋に入れる役とを交換しながら、段ボール5つ分のワカメを商品の形にしました。 また、作業の傍ら、作業でお世話になった現地の漁師の方から震災当日の話やその後のお話をお聞きしました。 個人的には、その方が「震災で悲しい思いもいっぱいしたけど、その分、復興活動の過程で、たくさん感動ももらった」という思いを吐露されていたのが一番印象的でありました。
お昼には、そのワカメと焼いたアナゴを御馳走になりました。美味しかったな〜としか感想は言えませんが、「3月だと生のワカメが食べられる、生はもっともっと美味しいよ〜」と話をされ、 不純にも食目当ての奉仕活動を考えてしまいました。他のグループでは、生牡蠣を頂いたり、蒸ホヤを頂いたり、お菓子を頂いたりしたそうです。ともかく、各グループ(ご褒美をいただくほど)よく働いたようで、皆さまから感謝の言葉をいただきました。 帰りは、被災地にお地蔵さまを建てるプロジェクト の第一号として石巻市に建てられたお地蔵さまのところで黙祷を捧げ、山形への帰路につきました。 最後に遠藤さんが、「(震災を、被災地の方々を)忘れないことが復興支援だと思う」と仰っておりましたが、本当にその通りだと感じました。
現地の方からも、(建設業者など一部の者を除き)生活はまだまだ元に戻っていないとお聞きしましたし、今年は行っておりませんが仮設住宅はまだあるでしょう。 山東サッカー部も、部員の人生修業の一環としてではありますが、忘れずに参加していきたいと改めて感じました。 現地の方、遠藤さん、岡崎さん、本当にありがとうございました。