越谷西高校サッカー部さんと合同合宿

2016/01/03〜05
 

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高校入試の朝、WMマネージャーから越谷写真送ってもらったので、顧問の2016正月部報をコメントとして書きます
1月3日〜5日、このたびで4年目となる埼玉遠征を行ってきました。 埼玉県立越谷西高校サッカー部さんに合同合宿して頂く、本当にありがたい遠征でした。 また、選手が23名 と少ないので、OB4名(内1名はGKコーチとしてOBの大築君)の力を借りて遠征してきました。
4名のOBとは、山形大学3年の大築君(山東62回卒)、東北大学2年の堀込君(63回卒)、千葉大学2年の丹野君(64回卒 注2で登場するヨシタカ)、明治大学1年の草壁君(65回卒)です。 大築君は3年連続、堀込君は2年連続の埼玉遠征。その他の2名も、正月だというのに、後輩のために喜んで?駆けつけてくれました。 まず、3日6時に出発し、浦和駒場スタジアムに直行。選手権の3回戦を観戦。 そして第二試合の前半まで観て、越谷西高校へ行きすぐ越西と練習試合。
練習試合では例年以上に格の違いを見せつけられましたが、押される試合でいかに粘り強く戦うか、というこのチームの課題を改めて認識させられ、課題が明確になりました。 翌4日は同じく越谷西Gにて越西と春日部高校との3チームで練習試合(3日の越西さんは新人チーム、4日の越西さんは3年生チーム)。Aは前日よりは粘り強く戦うことができ、BはOBの力を借りながら最後まであきらめない戦いぶりをみせる。 いずれにせよ、関東のチームは、攻撃のテンポに変化をつけることができる(攻撃に緩急の変化がある)。 ゆったり回しているところから急に急所に(ゴール方向に)グググッと入ってくる。
だから、ゆったり回されている時にしっかり対応していると思って安心していると、安心に付け込まれ急にピンチを作られる。 対して山東は、いつも焦っている。もちろん、よく周りを観ることができていない、という≪判断の問題≫でもありますが、 少なくとも独力でボールを保持し続ける自信(その裏打ちとしての技量)がないので、ボールを奪われてしまう恐怖感があり、無暗矢鱈に焦る(という≪技量の問題≫)。 こういう現状なので「焦らずプレーしよう」と呼びかけても無駄。
焦らずプレーできる技量を身につけさせ自信を持たせながらしっかり判断する癖をつけさせない限り、ダメ。すなわち、試合当日の指示で変わるものではなく、普段のトレーニングの出来が問われているということ。 そしてその焦りの結果、矢鱈にバックパス(横パス)を多用し、後ろから前線に放りこむことになる。前方にボールを運ぶための、運ぶ準備(動きなおしてマークを外しつつ前線の情報を入手する時間稼ぎ)のためのバックパスなら、狙いのあるバックパスとして一向に構わないが、 まったく前線(前線でボールを要求する味方選手)を確認せず、プレスに来る相手に合わせてバックパスをしているだけの、狙いのないバックパス(横パス)が多い。 それを中学までは「丁寧にサッカーしている」と評価されたのかもしれないが、高校レベルではバックパスの多いチームは逆に雑なサッカーになる 。
横パスの多いチームも、どこかでスピードアップできなければ、ただボールを回しているだけの何を目指しているのか分からないサッカーになります。 この点でOBのヨシタカのプレーは常に縦を狙っており、良い手本となっていました(バックパス横パスをしても、縦を狙う中でのバックパス横パスなので、ヨシタカのプレーは論理的=サッカーの優先順位をふまえたもの、でした)。 サンペーなど、現チームの中盤で技量のある選手も、前線の動きをよく観ていると感心させられることはまずありません (対してヨシタカはゆっくりパスを回していると思ったら突然ワンタッチで、FWの足元に縦パスを入れてリターンをもらいにスピードアップしたり、裏のスペースにボールを配球したり、逆サイドにパスしたりしておりました)。
最終日は岩槻高校さんにお世話になり、午前中練習試合をさせてもらう。そしてこの日、大学1年生のOB森谷君、大野君、情野君(いずれも山東65回卒)が応援に来てくれる。 もちろんまだまだ体が動くので、道具を持ってきていませんでしたが強制的にプレーすることに。 Aチームは、GKの安定性(特にハイボール)、ディフェンスにおけるCBとボランチの連携(バイタルエリアのケア)において課題を感じさせました。BはOBが躍動し、観ていて楽しい。特に堀込は、体を入れてボールを奪うのもうまいし 急所に入って行くドリブルもうまい。 OBに乗せられているからかわかりませんが、2年ユウタロウは特に溌剌とプレーしているように見えました(PKは外しましたが)。
岩槻高校さんのクレーコートの質の素晴らしさも目を見張るものがありました。
春日部高校さん、岩槻高校さん、そして何と言っても越谷西高校さん、本当にありがとうございました。
また、帯同してくれたOB4名、そして応援に来てくれたOB3名、本当にありがとう。OBがしっかり現役生の面倒をみる、という絶えることのない山東サッカー部の良き伝統を垣間見ました。保護者会からは激励金頂戴しました。ありがとうございました。