2016 県総体準々決勝 vs 山形中央


6月 3日(金) 13:30〜 @米沢SF

山形東 0-6(前半 0-2 後半 0-4) 山形中央

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残念でした。先生の部報7号を貼り付けたコメントです。

芹川トレーナー(せりかわ整骨院)、齋藤GKコーチもお仕事の合間を縫って駆けつけて下さった。 学校からは菅間校長先生がいらっしゃって下さった。 金曜日なのに役者が揃った!  あとは選手が躍動するだけ。
場所は、米沢市営人工芝サッカーフィールド(通称米沢SF)。 相手は優勝候補筆頭の山形中央。錚々たる顔ぶれと県新人優勝の実績。Y1でもその実力を発揮し、県総体に乗り込んできた。 会場には、多くの保護者の方がいらっしゃる。保護者の皆さま、金曜日=勤務日にありがとうございます! 山形中央、県内唯一の体育科を有する県立高校。
それこそ綺羅星の如き人材を抱える。人数では県内最多ではないにしても、 人材的には独占禁止法に抵触する可能性がある。 現在監督は山東OBの大ノリオ先生 。 大ノリオ先生、山形中央に赴任してからベンチ内で生き生きしている(ように見える)。
トップ選手たちを育てる(まとめる)苦労もおありでしょうが、「打てば響く」選手を育てるやりがいは大きいと思われる。 以上のようにこの勝負、山東にとって厳しいものですが、山東だってこの大会を最後のトーナメント戦にしている三年生がほとんど。 この大会、そしてこの試合に賭ける思いでは負けていないつもり。 「ノリオ先生、どちらが勝っても山東OBの勝利ですね」などと友好的な言葉を発する気が起こらない。
山東としては、本県一番手としての山形中央の油断に付け込み、ロースコアで締まった戦いをして相手の焦りを誘い、 少ないチャンスをものにする展開が望ましい。 作戦的には、システムが今はやりの3−5−1(というより3−4−3または3−4−2−1)の 山形中央のツーシャドーをどうつかまえるか、が守備の鍵となる。
攻撃では、ユートとサンペーの3年生2FWがカウンターで相手の3Backをぶち抜けばよい(というアバウトな作戦)。 第二試合13:30キックオフ。試合が始まると、山東の立ち上がり、予想よりも数段良い。 もっと最初から押し込まれるかと思いきや、山東のパスワークに山中が面喰っているようにすら見える。 「そうそう、ビビらず思い切ってやれ」とベンチから前向きな指示。
奪い方良くショートカウンターから山東攻め込み右サイドにボールが渡るも、 右MF持ち味の思い切った仕掛け(というより縦への馬力)を発揮することなく、 インサイドへの中途半端なパスで自滅。 「は?何もったいないことやってんの」と嘆いた直後、
山東DF裏へのダイレクトなボールに対して、2年GKハレル猛然とダッシュしてくる。 「ハレル、それ間に合わないだろう(マズイ、相手に先に触られるぞ)」とベンチで焦った直後、 3年CBワタコーがヘディングでバックパス(ペナルティエリアPA内のGKにキャッチさせるバックパスを選んだ)。 しかしハレルはもうPAを飛び越して出てきている。
ヘディングのバックパスはハレルからずれ、ハレルの後方に転々とする。 それを山中の選手、無人のゴールに難なく押し込み、山東もったいない形での先制を許す。 間に合わないタイミングで飛び出したGKのミス、 GKのポジションの最終確認をせずヘディングでバックパスしたCBのミスが重なったものですが、
GKの指示の声は何だったのか。 もし「プロテクション(相手をボールに近づけないように相手の体を遠ざけろ)!」だったら、 CBは指示通りプロテクションを成功させGKにクリアさせているか、 自分でクリアするとのGKの指示はおかしいと判断しCBが代わりにクリアしたかもしれない。
もし「キーパー!」だったら、「自分でクリアする(からプロテクションしろ)」という意味にもなれば、 「キーパーへバックパスしろ」という意味にも取れる。 「任せろ!」などの指示も同様で、両方の意味に取れる(シチュエーション次第で両方の意味を有する)。 曖昧な指示を出してしまったのではないか。
判断ミスを防ぐ明確なコーチングが求められた場面でした。 凡ミスがらみなので、確かに落ち込みますが、 そもそもこの試合、苦しいものになると、心の準備をしていたはず。 ましてやハレルはまだGK歴1年に満たない。多少やらかすのは、想定の範囲内。
しかし山東、心の動揺がありありと見受けられ、試合が再開されると、 山中に気持ち良くプレーさせ過ぎている(粘りあるディフェンスが全くできなくなった)。 完全に流れを持って行かれ、あとは防戦一方の展開に。 何とか追加点を一つで抑え0対2で折り返したものの、
もっと失点しててもおかしくなかった。
ハーフタイムで少し落ち着いたせいか、後半の入りも悪くなかった。 今思えば山中がスロースターターなだけかもしれないが、後半1点返せば、1対2となり、まだまだこの試合わからなくなる。
しかし、山中ボランチへのプレッシャーが甘く、コース的には甘々だったがスピードはそこそこのミドルシュートを打たれ、 ネットを揺らされ、0対3に。 山東、監督の指示のミスで、山東ボランチが相手のシャドーの選手やウイングバック(4の外側の二人)へのカバーの意識が大きく、 相手ボランチへのプレスが滅茶苦茶甘くなっている
「こうしていたら勝てた」という類のものではありませんが、もっと細かくマッチアップについて取り決めるべきだったか 。 ともかく、ボールをめぐる1対1の勝負で完全に後手を引いており、 また、複数得点差が付いて、締まった試合をして山中の選手を焦らせるどころか、 余裕を持ってボール保持されており、正直、山東にとって厳しい時間が長過ぎた。
ミスマッチを解消しようと、山東DFラインは何とかラインを上げるも、 攻守の切り替えのスピード・横のスライドのスピードでいずれも後手を踏んでおり、 コンパクトに戦うことができなかった。 後半途中からハヤト、ユータロー、タクオなどの3年生を投入し、
サンペーのシュートなどゴールに迫るシーンも作りましたが、 安定感抜群の山中GK難なくキャッチという表現がピッタリの、 本当の意味で焦らせるシーンは作れず。 結局後半4失点し、0対6の完敗。
3−4−3のチームとの対戦を経験したことがなく、 それに対応できないまま70分が終わってしまったというのが本音。 山中戦用の作戦が必要だったかと後悔もあります。 ただ、最後の県総体で自分たちがやってきたことと違う戦いをして、負けた時のショックは大きい 。
伸び伸び戦った上で勝機を手繰り寄せたかった。 ともかく、山東らしい粘りある戦いができずとても悔しい敗戦となりました。 山中の方が数段上でしたが、スコアで6点差ほどの違いはなかった。 要は、監督の力不足で、スキルの差以上のスコアの差にしてしまいました・・・。
結局、県総体は山形中央の2年ぶりの優勝となりました。 山形中央の準決勝・決勝を観て、「あ〜戦えばよかった」「こ〜戦えばよかった」と後悔は尽きませんでしたが、 決勝も4対0と圧勝した今年の山形中央、やはり強かった! 宮城で6月中旬に開催される東北選手権、そして広島で7月末に開催されるIHでも山形代表として頑張って下さい。
ノリオ先生、頼みましたよ!! もちろん私は、山形県高体連サッカー部の専門委員長として応援に行きます。 頑張って下さいね。 最後のトーナメントを完敗という形で終え、3年生は悔しい気持ちを抱えたままかと思います。
が、3年生にとってリーグ戦はまだ続きます。 一応、近年の山東は、総当たり2回制のリーグ戦を一巡するまで戦い引退する、 というのが流れになっている 。 3年生はリーグ戦前期優勝を目指し、もう一伸びしてもらいたい 。
応援ありがとうございました。 宿願かないませんでしたが、今年の3年生は1年生の時点から考えれば信じられないほど伸びてくれました。 頼りがいある3年生として、後輩の良き手本となっていました。 とまあ、表現硬いですが、「サッカー小僧」が揃っていた。
大好きなサッカー、県総体で引退じゃないことのありがたみを噛みしめながら、 堪能し、前期優勝目指してもらいたい。
早速今週末、リーグ戦となります。引き続き、応援よろしくお願い致します。 6月11日(土)Y2B第5節 VS 新庄東 13:00〜 @酒田市飯森山G(国体記念G)  ・・・了