平成11年10月24日(日) PM 4:00 笹谷峠から山形神室・仙台神室に登り、帰りは突風で尾根歩きが嫌なためと疲れから山形神室まで登るのを止め、仙人沢コースで笹谷峠車道宮城県側(このところ3年くらい通行止めになっている)に降りるコースをとりました。 その時の距離、30mくらいか 普通は熊と遇った時のため 戦うものとして杖代わりのピッケルか鉈(なた)、何もない時は車のタイヤをはめる時のレンチでも持っているのですが、この日に限って何一つ持っていませんでした。 (何も持ってないぞ。追いかけられたらどうしよう)頭の中は『森のくまさん』状態。スタコラサッサと逃げる山変人と、トコトコトッコトッコトーと後からついてくる森のくまさんの追いかけっこ。 ところがやっぱり、人間の方が断然賢い。というか、天の声?いや違う。『熊は呼子の音に弱い』と先日ラジオ放送で言っていたのを思い出し、とにかく人間様の存在を知らせるために恐る恐るしかし強く呼子を鳴らしました。 目と目が合うこと3〜5秒 恐怖の絶頂です。(これが素晴らしい美人女性だったら、私の方から走り寄ったかもしれない・・) ところがところが森のくまさん、恐怖に強張った山変人をまったく無視して、また前と同じ穴掘り動作を始めてしまったではありませんか。 今までこの場所以上に熊と遭いそうなところは何回も行っているのに、一回も遇ったことがなく、一生遇うことはないかなと思っていましたが、遭えることが出来て山のエピソードが増え幸運でした。今だからこんなことを言っていられるのですけど。 研究熱心(?)な山変人としては、今度遇ったらどうやったらいいだろうかと、帰ってからいろいろ調べましたところ、熊の走るスピードは100m
6〜7秒だそうで、(追いかけられたらどうなっていたんだろう...?)と改めて背筋を寒くしました。
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