タージマハール



 タージマハールはインドの象徴的建造物で、世界文化遺産にも登録されています。
場所はデリー南東約200キロのアグラー(胡座ではない)というムガール帝国の都だった所にあります。建てられたのは17世紀で、当時の皇帝(シャー・ジャハーンというオッサン)の奥さんが随分美形だったらしく、その奥さんが死んだのを諦めきれずにこの建物を建てたという。要するに愛した奥さんのお墓なのである。

 お墓といっても、全体は白の大理石、中に入るとその大理石に赤や緑の大理石や水晶がが埋め込まれており、建物全体が宝石といってもよく、つい持ち逃げしたい衝動に駆られるが、あまりに大きいので腰の悪い人には無理。

 このタカがお墓に皇帝は20年以上の歳月を費やし、東は中国から西は地中海近辺まで材料の買出しに行き(行かせ)、とうとうムガール帝国を更生法寸前まで衰退させたものだから、親戚が騒ぎ出し、息子によって城の牢屋に幽閉されたというのだからたいした物。(どこかのデパートのオーナーにも、そういう息子・親戚がいればああいうことにはならなかったのでは?)また余談があって、この白いお墓の横を流れる川の対岸に、次は皇帝自身のお墓を黒い大理石で建てようとしていたらしい。
「愛は盲目」という諺はインドが発祥の地ではないだろうか?

 近くで見るには靴を脱がないといけない。夏に行くと40℃の高熱とおまけに下は白い大理石にだから、フライパンの上の目玉焼き状態になる。足の皮が顔ほど厚くない人には秋から冬に行くことを強くお勧めする。

2000/12/22 受信

 

 

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