数年前の山形新聞記事
山形市と中国・吉林市が友好都市の盟約を結んで17年目。両市友好の象徴となる吉林・山形友好会館の落成式が9月27日、吉林市で行われた。会館は鉄筋コンクリート造り3階建て。友好会館の専有部分は1階の展示室、和室、会見室、応接室、図書室。3階には約400uの多目的ホールも設けた。管理・運営は吉林市が行う。会館には吉林市直営のホテルが併設される予定で、客室約50室の規模。吉林市の説明によると今年末、遅くとも来年2月にはオープンさせるという。
しかし、完成自体が危ぶまれた状況の中で、会館の具体的な活用法について両市間ではまだ具体的な協議をしていない。山形市側は会館の活用法として、∇両市の概要や両市民の芸術文化作品なとの展示∇吉林市の産業や経済情報、観光情報など、山形市民からの問い合わせの窓口∇経済交流の仲介や商談会の開催∇太極拳や中国語など山形市民の要望に応じた体験観光の実施∇吉林市民に対する日本語講座の開催−などの希望を持っている。日本語を話せる職員の配置も要求する予定だ。現時点で、山形側から観光やビジネスで吉林市を訪れる人は少ない。会館を交流・友好の場として活用していくには、両市がしっかりしたピジョンを持って取り組まない限り困難だ。山形市の強い働き掛け、管理・運営を担当する吉林市の誠意に期待したい。
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