金山町 日輪舎


2018/05/12(土)

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ここは知る人ぞ知る金山町『カムロファーム倶楽部』神室ダムのほうにどんどん進んで、左折、有屋小学校をすぎてスキー場の手前
案内があるのですんなり到着すると、途端にミニュチュアダックスの吼え声の洗礼を浴び、びっくり。やはり、びっくりしたらしい女性が中から出てきてくれて宥めてくれた
少し離れた場所に建っている写真で見た『日輪舎』を指差し「あの建物の写真撮りたいんですけど」と言うと「どうぞ、どうぞ。こっちから行きます」と、教えてくれた
馬がいっぱいいて、桜が残っており、その中にたたずむ丸い建物
15年以上前、古い木造校舎探しに、うろついていた時、山形市立双葉小学校大平分校跡地の近所に 「日輪兵舎白鷹道場跡」と書かれた標柱がありました
それで「日輪兵舎」とはなにか調べたら、加藤完治や石原莞爾の名前が登場し、満州への満蒙開拓青少年義勇軍の訓練所ということが分かりました
満州事変やらラストエンペラー溥儀、川島芳子など、過去から現在にいたるまで、カメラマンにとって大好きなテーマであります
などと言ってみても、それらが題材になった小説やノンフィクションを読み漁る程度のものですが・・・ そうしているうち、金山町に現存していることを知り、さらに、金山町のものは『日輪舎』で『日輪兵舎』でないのを、知りました いろんなサイトで見ると、多分、屋根の形とトタンが目に付いていたのでしょう、改装されて、割りに新しい素材になっているのかなと思っていました
しかし、実際にこうして見てみると、古色感が残る、風情のある建物であります
窓は、多くの木造校舎がそうであったように、アルミサッシかなとも思っていましたが、りっぱな木枠であります なぜ『日輪舎』なのかはWikiから引用 山形県最上郡金山町のカムロファーム倶楽部に残されている「日輪舎」は、岸農産育成会が満洲へ渡る青年に農業訓練を施す目的で1943年に開設した神室修練農場の、教室兼寄宿舎として建てられた。 中央の土間を囲んで、板敷き空間2層を配置する構造は内原と共通するが、軒高は高く、建物の直径も大きかった。
戦後は農場の作業小屋として使用され、タバコの葉の乾燥などにも用いられたが、現在はリクリエーション施設のイベント会場となっている。
以上、引用終わり ということで、ここでは、兵隊の訓練ではなく、職業訓練が行われたので『兵』が付いていないようだ 他に現存するのは、日本で三箇所
遊佐町にある石原莞爾ゆかりの『旧・西山農場の日輪講堂』
長『長野県南安曇農業高等学校第二農場日輪舎』
石川県後の中能登町滝尾の『滝尾日輪舎』
遊佐町の『旧・西山農場の日輪講堂』はサイトで写真を見れるが、かなり改装されていて、窓はアルミサッシのように見えます
『カムロファーム倶楽部』はNPO法人ということで、健康的な、乗馬などのイベントが多く行われているようです 乗馬と戦争遺産建造物とは、なかなかない組み合わせです もし、このサイト見て、行かれる場合、どなたかNPOの職員の方がいるはずですので、声をかけていただいたほうがよろしいかと思います
「花もあって馬もいて、貴重な文化財を見れる。すごく、いい場所ですね。ありがとうございました」
帰る時はダックスはいなくなっていたので、通常は吼えられることはないようです。日輪舎レポート了