寒河江市白岩 洞輿寺 志賀直哉  
   
 
 戊辰ノ際、甚ダ苦節アリ。中年大ニ感ズル所アリ、洞上貫首畔上楳仙大禅師ノ室二入り、磁
 鉄相感ジ、乃チ剃染嗣法諸刹二歴董ス。晩年明ヲ失ヒ、山形市ニ閑居ス。然レドモ博聞強
 
 

   


 その三浦了覚先生が、一年間オヤジの師匠だったとだけしか『馬の骨』には書かれておらず、いつのことか、どこでの師弟関係だったのかは、まったく不明なのですが、三浦さんが20歳で戊辰戦争を戦ったとしたら、オヤジが20歳の時は1922+20=1942 で戊辰戦争後1942-1868=74 年後なので、三浦さんは20+74=94 歳くらいになっているはずです。オヤジが『三浦了覚師と、大正十一年(一九二二)生れの私とでは、どう見ても結ぴつかない』と言うのも理解できます。