2001/04/15
『ダヴィデの密使』伴野朗 毎日新聞社
2001/04
桜九分咲き午前中快晴午後雨も降る。伴野朗氏のは20冊以上読んでいると思うのですが感想を書くのは初めてであります。このごろは『三国志』等歴史大河小説を書くので多忙なようで現代に近い歴史サスペンスが少なくなっているようです。もっと書いてくれ!!
さて、物語は「モサド」のNo2がイギリスで暗殺されるところから始まります。なにがなんでも報復しなければならない「モサド」は全勢力をあげて犯人の追及を行いますが主犯と見られる男の身元はつかめません。
一方の舞台では何者かが台湾総統選挙の陳水扁候補を暗殺しようと「ハマス」の暗殺者に依頼します。暗殺者はチベット人の母とパレスチナ人の父をもつバイリンガルの混血です。
あの手この手で状況を把握した「モサド」の「アラジン」は「暗殺者」を倒すべく台湾に飛び、陳水扁のボディガードとなり「暗殺者」を待ちうけます。
伴野朗氏の作品はどこか落合信彦氏の作品とオーバーラップするとこがあるように感じます。落合氏の作品には必ずスーパーヒーローが出てきてすべて解決してしまうのでなんか最近眼がいかなくなっています。
この本で勉強になる部分・・『台湾の政界』『モサド』『PLO』『ハマス』『中国少数民族問題』
私の好きな作家たちのこの類の小説(アジア舞台の歴史サスペンス)がシリーズで毎日新聞から多数出版されるようです。今年は楽しめそうであります。
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