2000/12/30
『故宮奪還』横山信義 集英社 2000/11/30
日中戦争から中華人民共和国成立までの間、紫禁城の数十万点の名宝はどのような運命をたどり台湾に到着したのか。
関東軍参謀副長石原莞爾が満州国のためとして紫禁城の宝を略奪する計画を立てる。その時、宝は国民党によりすでに北京紫禁城から南京に移されていたが、さらなる戦局の拡大にともない中国奥地に二度目の運搬がなされようとしていた。
石原の作戦として、関東軍のトップにも極秘に奪還メンバーが選出され、訓練が重ねられ実行に移される。
その特殊部隊と国民党、故宮職員との宝の奪還戦のさ中、作戦を知った関東軍参謀長東條英機は・・・・・・
東條英機と石原莞爾の確執により作戦は図らずも破綻してしまう。
中華人民共和国成立寸前の内戦時に台湾に移送されようとする宝に二度目の試練が訪れる。
国民党、共産党、ソ連、それぞれの思惑が渦巻き、さらなる奪還戦がくりひろげられる中、日本軍奪還メンバーの生き残りはどうなっていたのか。
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