2000/10/29

『聖戦』島村匠 2000/10

 昨日は祝瓶に登り紅葉満喫。やはり今日は雨こそ降っていないものの天気が悪し。サッカーに行く前に一冊かたずけました。
10/30 1:45 からのアジアカップ決勝でジャパンがサウジに1−0で辛勝。見てしまって月曜は眠い眠い。

 パンチェン・ラマ CIA 中国保安局 とくれば私は買ってしまいます。
聖戦というとパレスチナのジハードですがこれはチベットの中国に対する戦いを言っているのか?
 ダライ・ラマがパンチェン・ラマの生仏と予言した少年を日本で中国に奪還させ、それを奪い返して中国の悪行を世界に知らしめ対中国政策を優位にもっていこうとするCIAの陰謀に、因縁のある日本人テロリストと元公安警察官が主人公としてはめ込まれ物語は展開します。
 主人公二人の心の葛藤をテーマとしつつ CIA 中国保安局 日本人テロリストの三つどもえの逃避行アクションが進行します。話としてCIAが途中で対中国陰謀を取りやめ、そこから単に日本人テロリストを葬る動きをするのですが、読んでいてそこから急に国際謀略小説から個人的アクション小説になったみたいで興ざめしました。やはり成功にしろ失敗にしろ国際レベルの謀略は完遂してもらわないと困ります。
 
 江戸川乱歩賞受賞作家にしては全体的にいまいち引き込まれませんでした。引き込まれる小説とそうでないものはどこが違うのかいつも考えているのですがよくわかりません。したがって初めての作家のものを読むのは半分近くは途中で放り投げてしまうので、かなり勇気がいります。

 それはそれとして、チベット人は八百万人もいるのだそうです。新疆ウイグルとチベットの少数民族問題は中国政府の悩みの種だそうで、独立させてしまえばいいのにとも思ってしまうのですが・・・・・ 


 
 
 
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