西川町の雪祭り(大井沢・志津)



 見附集落です。 ここから林道がずっとあって大堰堤が2つあり最後の堰堤のとこに車を停めて登山道(ゼンマイ道)を歩いたり渡渉したりして源流部まで行くのです。5、6回は釣行しましたが、帰り道で道を失ってしまってちょっと途方にくれたり、Aさんといっしょに行った時は、大変な体験をしてしまいました。

《恐怖の体験》
 
 
谷の上の登山道を歩いていると高低差20m位の崖の下に絶好のポイントになる淵を発見、「あそこにデカいのが潜んでいそうだな。道もなくてこんな厳しい崖を誰もあんなとこまで降りていかないだろう。降りれないかな?行けるかも」の『かも』が命取り。進む時はあまり、回りの状況など確認しないで、ただ歩を重ねてしまいます。そして、「これ以上降りるのは無理だ」と脳味噌が正常化した時にはもはや遅い、手の届く所に手がかりがない。「うわ〜動けないじゃあないか!どうしようどうしよう」草や木がほとんどない急勾配の足元が滑る岩の場所を限界点まで進んでしまっていたのです。「あ〜落ちるしかないのか〜」「落ち着け落ち着け!」と恐怖で固まった心身をリラックスさせようとしたんだかは忘れてしまいましたが、恐怖は続いています。
 岩の上に置かれた手のひらを1cm位ずつシャクトリ虫のように移動させます。ちょうどシャク(尺)くらい先に草が生えています。抜けそうで危うげですが、それを頼りにするしかありません。足にはすべり落ちないように力を入れながら体をうんと伸ばしてようやく草にタッチ。今度は全体重がかかって、その草が抜けてしまわないように恐る恐る足を移動させます。岩にへばりついてそんな動作を5、6回繰り返し「やった〜生還!」と、なんとか窮地を脱したのでした。「あ〜恐ろしかった」心底ホッとしたのであります。岩魚といのちが紙一重だった最大の事件でした。
 骨折の時も紙一重でしたが、それは『恐怖』なしの結果大事故でありました。「お〜!あ〜!」「バシャー!」「あ〜やっちゃった〜どうやって陸に上がるか?」「寒い寒い」っていった感じですか。

 釣り人にとって、この辺では山向こうの出合川の次の規模の源流として有名です。
 もはや誰かが誘ってくれない限り行くことはないでしょう。・・・誰か誘って!