マヤ50 5001 建築限界測定車

  

後に、建築限界車には断面に沿った周囲のあらゆる方向に、障害物に接触すると折れ曲がる、触角のような矢羽根を取り付けるようになった。これが記録装置と結ばれており、その地点での実際のクリアランスがどの程度であるかを知らせるものであった。

多数の矢羽根は花魁(おいらん)の簪(かんざし)にも例えられ、このタイプの測定車はおいらん車と呼ばれることもある。特に、トンネルの内部などを対象にして測定をするための車両は隧道建築限界測定車(Tunnel clearance car)などと呼ばれる。

さらに近年になると、レーザー装置を取り付けた建築限界車が登場した。レーザー光線の反射により障害物までの距離を計測するものである。また、CCDカメラで画像を自動的に撮影して記録できるものもある。

建築限界測定車により、正確でスピーディーにクリアランスの計測を行うことができる。大きな鉄道事業者のみが所有していることが普通で、小さな鉄道事業者は保線トロ型を所有するか、必要な場合短期間借り受けて使用する。自走可能なものもあれば、他の試験車に組み込まれたり、機関車が牽引したりするものもある。

引用終わり、レポート了