白鳥十郎長久 血染めの桜・首洗い石鉢

  

義光物語

1987年NHK大河ドラマ「独眼龍政宗』において、故原田芳雄演じる最上義光は、悪役、敵役ともいうべき揖な立場に立たされている。私利と策謀の権化、血も涙もない冷血動物のように描かれている。義光には、たしかにそういった一面があったかもしれない。いま手元にある安政四年写の『義光物語 最上記』の第二話「城取十郎死之事」を見ると、次のようなことが書かれていて、その事が裏書きされているように見える。