白鳥十郎長久 血染めの桜・首洗い石鉢

  


 これを見ると、まことに卑怯なだまし討ちといった気がするが、しかし義光物語の記述は、十郎びいきに書かれている面がないでもない。そして不幸なことにこの義光物語が広く流布して、義光びいきに書かれだ書は、あまり流布しなかったようである。

旧済世館の脇には『首洗い石鉢』という、禍々しい石のオブジェがある。これには、最上義光が白鳥十郎の首を洗った旨の説明が、紙ではあるが付いていて、何時までたっても義光さんはヒーローにはなれないようです。ちょと前の誰かのWebの写真では、上のほうが壊れていて、下に落ちていましたが、針金で押さえてあります。白鳥十郎さんの、ご子孫が谷地からやってきて「おのれ!最上義光、思い知れ!!」と、ぶっ壊したという話もないとかあるとか・・・冗談ではなく、いまだに、最上義光を恨みに思う谷地の古老は数多くいらっさやるとか言う人も一人くらいいらっしゃるそうだ。しかし、白鳥十郎は、桜の木に返り血を浴びせて、逃げたはずで、首は洗われていないと思うのだが・・・