白鳥十郎長久 血染めの桜・首洗い石鉢

  


 それにこの時の血で赤く染まったという”血染めの桜”と移する桜樹を、後続の大名たちはわざわざ城内に残して、義光の悪宣伝の材料にしたようなふしもあって、義光のイメージはますます残忍なものになっていったような気がするのである。