山形そば黄門漫遊記6
さて、暇つぶしと趣味でそば屋をやっているとは言い過ぎなのかも知れませんが、どうもそんな噂が気になる白鷹町の松野そばに参りました。
だいぶ苦労いたしましたので迷うことは無くなりましたが、大体においてこのそば屋の看板は見えにくい所に架けておくし、1回や2回では場所が分からない人が多いのだそうです。そば屋の目印が旗や看板でなくって、家の前のコブハラサマ(古峰神社、四角の石柱で上の方に穴があいている)という神様というのですから困ったもんです、はい。
さらに問題なのは、11月位から3月位までしかしていないのに、いつから始めるのか分からない。いちいち電話で申し込んでいかなければならないのも面倒だ。フラリとよっても「今日は無い、電話してがら来てけろ」とそっけない。
それでも何度かフラリとよると「一人一枚づつなら」なんて日もたまには有りましたがな、腹いっぱい食いたければやっぱり電話してからでないと無理のようです。黒くて固め、うまいかまずいかはそれぞれ決めなされ。誰かが幻のそばと言っていたようだが、なるほどですな。薬味も変わってる。解説のしようがないからやっぱり食べてみるしかないでしょう。おかげでそば湯がうまいぞ。
暇つぶしと趣味でそば屋をやってるといううわさ、やっぱりでたらめのようですが、場所がわからなかった人や、フラリと行って何度も断られた人、シーズン以外に行って事態を理解できないまま帰された(なんたって、春に行ったのに「今年は終わった。また秋に始めっから来てくれ」と言われる)人等が結構いるようで、「何だあのそば屋は」てなことになってしまったようですな。「おやじ殿、それでよいのですぞ、はっはっはっはっはっは」
場所は348号線で白鷹町へ、町の入り口で旧道へ入るのがポイント。少し行って左側、後は自分で探しなさい。私だって随分苦労したんですから。