山形そば黄門漫遊記15

 そばのうまさはなんで決まるのか?

 世間にはいろいろ無駄なことを考え、偉そうにおっしゃる方がおられます。だいたい食ってもみねで何がわかんのかな、、、?大いに疑問を持ちますが、まぁこれもそば文化の一つ、話題になることが何よりもうれしい山形のそばであります。

 さて、つるつるかめかめ、興味津々、今日は南へ明日は北へ。どこで食っても山形はそば天国、たまには若松様へ感謝しようかななんてお参りを思い立ったのであります。

・・・ ここでどこのそば屋へ行ったか分かった人はかなりの方でしょう。 ・・・

 人にはそれぞれのそば屋へ思いがあります。
 めったに他人は連れていかない、知った振りしてへらへら喋る、エトセトラエトセトラ・・・国道13号線天童市、かの若松観音への道を辿る。道が狭くなって観音様のすぐそば、もう何にも無いんじゃないかと思ったあたりで、そば屋が見えます。

 ところで、ある種のそば粉の呼び方に「さらしな」というものがあります。簡単に言えば白い粉です。酒米でいうなら純米大吟醸用とでもいうのでしょうか。
 こな屋にも特徴があります。天童のこな屋でこれが得意なところがあります。といっても別にこな屋に行ったことも聞いたこともありません。勝手にそう思ってるだけなのであります。
 たまたまそのこな屋のそば粉を使ってる店で、腕のいい親父がいて美味しいところがあるだけかもしれません。真っ白と言ったら言い過ぎかも知れませんが、海苔の黒さがひときわ映えるそばがでてきます。
 歯ごたえがあって、香りがあって、いいもの食ったという気分になります。

 通りすがりのごくごく普通のドライブイン風、そばの看板はあってもまぁ普通は寄らないでしょう。というよりは、わざわざここまでそば食いには来ないでしょう。でも、あるんだなぁ美味いところが。だから何処でも入ってみないとわかんないのよねぇ、ホントに。
 ちょっと人には教えたくない、山形にはこんなそばもあるんですよ。
 誰かに聞いてやっと見つけた、松寿庵ついでに若松様にお参りしてらっしゃい。でも、そばで「白、黒」はっきりつけるのは無理ですよ。

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