山形そば黄門漫遊記20
さて、前にも申し上げましたが、この漫遊記は極々一部の山形そば好きの偏見に満ち溢れた独善的なものであることはハッキリしておるのであります。したがいまして、原作は感情そのもので気に入らないところはメタメタでありしたが、ここに間借りするについて、大家さん(日本マイコンセンター山形)の検閲がありまして、その手の非難、批判部分はすべてカットいたしております。
さて、大家さんのすぐそばに、千歳山という山があります。市民の憩いの場で、多くの人が四季を通じて訪れます。歴史も古くあこや姫の悲恋伝説が語り継がれています。好きな人は万松寺を訪ねて思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
さて、その一番ポピュラーな登山口のそばにこんにゃく屋があります。30年以上前の話になりますが、たしかラムネもこんにゃくも5円だったと記憶しております。今はそうはいきませんが、けっこう美味しいので一度おためし下さい。ところで、このこんにゃく屋と道路を挟んで大丸というそば屋があります。
太く黒目の皿盛り(店のメニューでは”きそば”となっています)がメインで、”大盛り”そしてあまり知られていませんが”特大”というのがあります。きそばには、活きのいいやや小さめの卵が付いています。
店に行くとお茶と白菜のキムチ風?の漬け物が小皿にのって出てきます。(南蛮漬けというのでしょうか)これが美味しいもので、そばを待つ間のお茶受けにはベリーグッドなであります。常連さんは自分で大盛りにして持ってきたり、おかわりを勝手にしたりします。カウンターに小分けしたのとボールに入ったのがあります。前者はせっかく分けているのだから一人一皿にして、もっと欲しいときは皿を持っていって自分でもらってきましょう。黙ってやっても怒られませんが、「も少しけろなぁ(ください)」くらいの言葉があっても良いと思います。「ダメダメ、一人一皿」なぁーんて決して言われませんからご心配なく。
白髪混じりではじまき(はちまき)しめたおやじが、一生懸命作ったそばは味も香りも上等で、太くて歯ごたえもあるわりにやわらかで、年寄りでも歯がたたねぇなんてことは無いようです。薬味のねぎとおかかが入りまして、そば湯を飲むときの味がいっそう濃く感じます。
一人前が余所より少し多く感じます。それが証拠に昼時は事務系よりバリバリという感じの人が多いような気がします。最後に、この店ラーメンも独特の味で美味しいとお知らせしておきましょう。