山形そば黄門漫遊記21

「ねぇご隠居、よくイカゲソの天ぷら付けて出すところがありますが、あれって結構いけますよね。でもなんでなんでしょうねぇ」

「さぁーて、安いからもあるでしょうし、寿司屋に親戚がいるそば屋が余って捨ててしまうのを見てもったいないから天ぷらにしてサービスしたら、それがたいそうよろこばれたのでメニューに入れてしまったとか、まぁいずれにしても田舎のごちそうというところなんでしょうが、知ってることがあったらメールで教えて下さい」

「そうですよねぇ、そばだけでもの足んないと言ってもサラーリーマンの昼飯で1500円とか2000円の天ぷらそばはちょっとぜいたくですからねぇ、そこいくとこのゲソ天そばだと半分ですからねぇ。腹に入ってしまえば身もゲソも同じようなもんだし」

「おぉそうだ、ちょうどお昼だし話が出たついでにすぎにでも行ってみますか」

「さすがご隠居、じゃぁあっしは車を引っ張って参ります」

 山形駅前通りを東に上って、13号線のバイパスに乗って南へ、大家さんの近くの松山交差点の次の信号(山形ナショナル電機の本社が目印です)を左折し最初のむずりかど(まがりかど)を右折、あとはしばらくまっすぐ行くと右側に見えてきます。
チョット太め、独特の味、最初に食べた時に少し乾麺のような味がすると思ったのが印象に残っています。ここのメニューでは”もりげそ”といいますが、ころもも比較的やわらかで食べやすいゲソ天がたっぷり付いてきます。

 そもそもがそば屋だったのかは分かりません。
 比較的新しい住宅地の中にありますので、丼物やラーメンもあります。特にラーメンは米沢風?の縮れ麺でスープがしっかりと絡んできますので美味しく食べられます。ラーメンにもイカゲソの天ぷらのっけたのがありますが、おねぇさんに頼むと別に皿に盛って出してくれます。その人その人の好みでしょうが、あんたならどうなさいますか。

 この店、去年あたり出店?を一件作りまして、蔵王に半郷から上ったまもなくの観音様のすぐ近く蕪庵という名前でやってます。
 そばはすぎから運んでいくのだそうで、味は同じですが、お茶室風の静かな店で好きな人はその雰囲気が好きになりそうです。

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