山形そば黄門漫遊記40
ちょっと気にはなっているんですが、なかなか行く機会もなく、やっと寄っても定休日だったり、わざわざ遠回りをしてせっかく寄っても『本日は無くなりました』なんて看板下げて、さっさと店仕舞いしまいしてたりして、なかなか食えない店って一軒や二軒はあるもんです。
山形のそばも名前が結構売れてきたもんで、その経営のスタイルも様々なものが目につくようになりました。取り立てて名物の少ない所だけに、観光の目玉にそばが顔を出してくるなんて面白いことだと思っていますし、スタイルのみならずそばそのものも様々あるということは、いろんな山形のそばが語られるのでしょうからこれもまた願ってもないことかと思っています。それぞれの人のそれぞれの山形のそば、考えただけでもゾクゾクしてきます。
さて、南陽から新潟へと向かう国道113号線で飯豊町に入って少し行ったあたりの右側に行人沢そば(吾合庵)という看板が目に入ってきます。新しい店で何となく気にはなっていたのですが、はじめに書いたような事情で今日までいただくことができませんでした。ようやく営業中の店に着いて入ろうとすると、なにやら張り紙がありましていろいろと書いてあります。どうでも良いのでさらっと見て中に入ろうとしましたが、『そばの産地は店内に表示してあります』という下りがちょっと気になります。中には『北海道産のそば粉を使っています』と書いてありました。
大盛りはあるんですが、どっかの店のパターンで追加が400円、2枚食って千円なのでこっちにしました。特別盛りの板そばがあるそうで、2〜3人分4枚半分で二千円だそうです。一人で食べる方もおられるそうです。初めてだったので、あまり根ほり葉ほり聞くのはやめました。
ほんとは、その都度その都度そばの産地が違うのかどうか聞きたかったのですが、この次聞くのを楽しみにしておくことにしました。もしそうなら山形のそば屋の《新種》《珍種》のような気がします。”こだわり”もここまでいくかと、思わずおかしくなります。楽しくなります。
この日のそばも結構でした。夏の新そばが出るまでのちょっとの間は、山形そばが一番つらい時(私だけだ勝手にそう思っているのかも知れません)、だからでも無いでしょうが山形より香りが強いような気がして一段と美味しかったのです。北海道産のメリットかな?なんて感じさせられました。
これでこの次来たときも、どこかのそばを使って、山形産とどこか違いの感じられるそばが出てきたら、それがこの店の拘りとみなして
「上様に言上せねばなりませんなぁ」