山形そば黄門漫遊記52
大家さんの裏口を出て右の方に進んでいくと、ゆるやかなカーブを描いて北の方に向かいます。さらに進んでいくと、県庁と山形駅を結ぶ道路と交差します。さらにまっすぐ進むと300mくらい行ってT字路にぶつかってしまいます。そのぶつかったところが洛し庵というそば屋になっています。洛し庵の『し』は本当は漢字で颱の「台」のところを「思」と書いたやつで涼風という意味だそうです。パソコンのDICにないので外字で作ろうかとも思いましたが、たかがそば屋の名前ですのでやめました。暇を見てどなたか作ってくださいませんか。
まだ十年にはならないとは思いますが、元々はうどん屋ののぼりを揚げたと記憶しています。そのうち親爺ががんばってそばも始め、そばの方がうけが良かったのでそばにも精を出すようになってしまいました。勿論うどんもあるんですよ、それからラーメンも出すようになっています。ラーメンも和風?でまぁまぁなんですが、ここの店の場合、そばの香りを薄めてしまうようで、ちょっと気になります。同じ敷地内に辛さが売り物のラーメン屋があるので、ラーメンはそっちへ行けばいいと思うんです。それでなくっても”なに屋”なんだか分かんないねぇなんて言われてるんですから。
盛り(鉢盛り)が500円で、大鉢(他の店だと板と言うのかな?)が1000円だそうです。大盛りが650円なので、(よくある??)大盛りがお得です。ただ、ラーメンに2玉のWラーメンというのがあって750円だそうですので、そばもこんな風にならないもんかなぁとよく思います。堅めの100%そばだそうで、この手のそばの場合数を通っているうちに、特に美味い日がありまして思わず「誉めてとらす」てなことになります。ただ、薬味は別としてもたれを追加すると有料なのが気に入りません。うまいそばは、そば湯もたっぷり飲んでもらいましょうや、ねぇだんな。汁物やあげ物も結構独自の拘りがあるようで、そばだけではという方にも楽しんでいただけると思います。
大変小柄な奥さん(多分)が、何をする時でも、注文とる時もお茶を出す時も、それこそ注文品をテーブルに運ぶ時も、さらにはお勘定の時も、何にも悪いことしてないのに「すみません、すみません」と言いながら店内を走り回っています。
ほとんど同じメニューでうどんもありますので、うどん好きの方は一度おためしください。いかにも手打ち風のぼっそとしたやつで、山形ではあまり見かけないタイプです。