山形そば黄門漫遊記75
山形はそば屋が増えました。犬も歩けばじゃないですが、いたるところで新しいそば屋に出くわします。新しい店の情報を楽しみにしていた時期もあったのですが、最近では多すぎてわけがわかんなくなってしまいましたし、他人様の情報ではなかなか”いい”のに出会うことが少なくなってきたように感じらてなりません。
しかし、だからと言って悪い噂や評判はとんと耳にしませんし、ましてバンザイしたなんていう話はほとんど聞いたことがありませんので、いろんな意味で結構なことだと思っています。各市町村のラ−メンに加え、元祖冷やしラーメンが全国区になり、山形のラーメンも大躍進中なわけですから、なんとも麺好きな県民性!と言うことになるのでしょう。たしか2年くらいになると思いますが、寒河江から谷地を通って大石田に抜ける国道347号線、白鳥の部落のちょっと手前で例の旗を見かけ、何となく気になってはいたのですが、中途半端な時間ばかり通るものですから、行く機会がありませんでした。
そんなある日曜日、何ということはないのですがふと思いたち、そばでも食べに行こうとなったのですが、どこに行こうかまとまらないことがありました。こんな時は、誰も行ったことのないミステリ−トレイン的なそば行きもいいもんです。だれも食べたことがない、それが共通話題の興味津々丸なのであります。さて、という訳で全員賛成のもと白鳥あたりに来てはみたのですが、どうも場所がわからない。最上川まで行ってから引き返し、漸く曲がるところを見つける。ズゥーと行ってみたがまたおかしい。また行き過ぎたと引き返して樽石という部落でやっと発見、樽石そば。中に入るとどっかで行ったことがあるような、何となくそんな気がする風情。まぁなんとなく”山形の田舎そばや”そんな感じの店の中です。
例によって、なかなか注文を取りに来ない。そばそばと騒ぐのがみっともないので、冷蔵庫があったのを幸いに「よぉー! ビール勝手に飲んで良いかぁ」と叫んでみると、案の定「どぉーーぞぉー」って返事が返って来ました。しばしして、運ばれてきたそばはどっかで見たやつ。そう彼の北郡のそば、艶やかで透明感があって、そしてやや太め。
開店して3年目だそうで、どこか物足りない感じもあるが上等舶来!この場所にあって”村山そば街道”に名を連ねていないのは比較的新しいからだろうか、それとも別の理由があるんだろうか。まぁ余計なお世話でしょう。
それと、ビールのつまみにニシンや何かがありましたし、近くの泉から汲んで来たいわゆる名水がとっても冷たくて大変結構でした。時間があったら、奥のお蔵でも覗いてやって下さい。大地主さん家のお蔵だそうです。