山形そば黄門漫遊記86
そば好きにもいろんなタイプの方がいらっしゃるようで、郵便でわけの分からないパンフレットが送られてきたり、聞いたこともないような、いやあるようなそば屋の雑誌記事や新聞記事なんかがFAXで流れてきたりします。 まぁ総じてそば好きはお節介が多く、よけいなお世話が大好きなようです。 もっともそんな一見くだらない情報がいつの間にか積もり積もってヘラヘラの材料になるのですからこれまた面白いもんです。 先日、余計なお世話だったんですが山形の酒を世話しろと言われたので、銘柄おしえてやったら東京では売ってないとのことで、結局送ってやる羽目になってしまいました。一升瓶の梱包が結構面倒で後悔山のごとしでしたが、酒はたいへんお気に召したようで、たっぷり感謝されましたので、まぁしょうがないでしょう。 ところで、お酒といえば最近 ♪なんでこんなに高いのだろぉ〜酒と言う名の宝物〜 とビックリするようなやつがありますが、これまたたかが酒なんですからそんなに高くてはいけないのであります。まぁ見栄はって分かりもしないくせに無駄なお金は使わないようにしましょう。ただしそばと違って、安けりゃいいとはいきません、安すぎるのはろくなものがありません。山形の酒は一升瓶で2000円前後という原則を守るのがいいと思います。できれば純米酒で辛口のやつ、お奨めを聞きたい人はメールでお尋ね下さい、もちろん甘口もあります。 なんでしたら発送もやってる酒屋を紹介します。 大吟醸だかなんだか贅沢でド高い瓶と箱に入った贈答用の小瓶(五合くらい)から、自分で飲む一升瓶までいろいろあるようです。 いろいろ考えはあるんでしょうが、造り酒屋の良心はやっぱり一升瓶でないと感じられません、瓶や箱は飲めませんし、なんてったって一升瓶のラベルはその酒の”
顔”なんですから。 話がだんだん逸れていきます。 逸れついでにもう一つ、だいぶ前に山形の漬け物が欲しいという方がいらっしゃいましたが、ハッキリお断りしたことがあります。 漬け物って漬け物桶から出してせいぜい1〜2時間くらいでないとダメなんです、ビニール袋に目方を量って小分けしたものなんかを買ってきて、何日も冷蔵庫に入れておいたりしたものなんか美味しいはずがありませんし、まして真空パックだかなんだか知りませんが、スーパーの棚やドライブインの店頭に、所かまわず賞味期限まで印刷された袋入りで売っているものにいたっては、何ともならないんじゃないでしょうか。山形の美味いそばと漬け物は、やっぱり「ござておあがりください」(お出でになって召し上がって下さい)。