山形そば黄門漫遊記87

季節になると思い出すそば屋があります。真夏の金目、真冬のわらぐち、桜の縄文、そして紅葉の三百坊と言ったところがその代表でしょうか。そう考えてみると、山の中のそば屋ばかりが浮かんできます。 海や少しは大きい川をながめながらなんていうそば屋は無かったような気がします。町中はいざ知らず、ほとんどが森や山、川と言ってもせせらぎ、母なる最上川の眺めはそばのおかずにはならないものなのでしょう。 どこかご存じでしたら教えて下さい『ゆったりとした川の流れか、遙かに大海原を眺めながら食べられる美味しいそばや』を。

ところで、こんなものでも書いているといろいろ変化があったり、一言つけ加えることが出てきますので、思いつくままお知らせしておきますが、基本的にはそばマップで電話してみて下さい。 美代乃(白鷹)や銅谷(山形)のように引っ越したり、名前が変わった(やながわ→久司)なんて言うのは、はじめていっても分かんないでしょうから。 あぁ値段は変わってますよ結構! そこらじゅうで、フン!

 先日、余計なお世話がFAXされてきました。 長井の伊佐沢にそば屋ができたそうです、”嗚呼長井の原風景”なんてキャッチフレーズが気に入って早速出かけてみました。 彼の有名な『久保の桜』の近くで、その辺で聞けばたぶん分かるでしょうという所でした。  獅子宿燻し亭 というその店は、まぁいかにもといった感じの田舎そば屋ですが、その名の通り燻した店内には獅子頭が大小飾ってありました、因みに一番大きいのは八尺と書いてあります。 そばはたまたまだったのでしょうか、少し柔かったような気がしました。もっともまだ新しい店なのでもう一度くらい行ってみないと何とも言えませんが、まだ定まっていないのかも知れません。ただし、たれは『だしぷんぷん』でたいへん結構でしたし、セットで頼んだ餅は、納豆、クルミ、アズキ、ずんだと4種類もあり、これまたたいへん結構でした。 全体的にそばでというよりは総合的ムードでご紹介申し上げたい店かも知れません。 県外なんかからいらした方が、ドップリとそのなんというか山形の田舎そばやを楽しんでいただけるかと存じます。

  食べ終わって時間がありましたら、道路標識に”大石”と書いてありますので、それに従って行かれてみてはいかがでしょうか。 大石という部落に、洞雲寺というお寺がありまして、境内に大石、『西置賜のエアーズロック(命名:そば黄門)』がドーンとあります。梯子がかかっていますので登ることが出来ます。 ただ、このところ此処は住職のいない無人寺になってますので、無茶なこととか罰当たりなことは決してなさらないようにして下さい。

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