山形そば黄門漫遊記92

「そばの香りがする」とよく言います。 あくまでも”香り”であって”匂い”ではないのです。 新そばの季節なんか、もりからつまみ上げたとき良くわかると思います。タマ−に見かけますが、バカみたいに鼻をくっ付けてクンクンやったんじゃダメなんではないでしょうか。 誰かが言ってましたが「腹いっぱい食って、食いすぎてゲップしたときよくわかる」んだそうです。 まぁ上品ではないですが、嗅いだ匂い(臭い)よりは確かなような気がします、いかがでしょうか適切な表現があったら教えてください。 そう言えばいつかテレビで見ましたが”水そば”と称して清水に打ち立てのそばを入れていただくのがありましたが、そんなのが一番わかるかもしれません。 ただし、それは話の種にはなっても腹いっぱいにいはならないのではないでしょうか。

まぁそばの香りもそうですが、そばの香りのする土地もいいもんです。一面そばの花が咲いてたりすると、それこそそばの香りがしてくるような気持ちになります。 花が終わっていれば、新そばは?と探し回ってしまいます。 まぁ見渡して一発ではないかもしれませんんが、そんなところでは大概あの旗が見つけられるもんです。

 ドライブをかねて大蔵村へ向かう途中、ふと見かけた旗につられ寄り道したのが沼の台という地区、ハッキリ言って何にも無いところ。 ハテ?そば屋はと見渡して見たら今度は”ふるさと味来館”と言う旗。あとはほんとに何にも無いから、「多分そこだよ」

と言うことで旗にしたがってみると、まぁ畑の中に忽然となんとも形容のしがたい、学校や役場みたいでもあるし、温泉つきの健康センターみたいでもあるし、とにかく”なんか”があります。 なんと郷土料理伝承施設なんだそうです。食材の加工特産品の調製とかやったり、そば打ちの体験実習とかやったり要するに地域の文化センターでありました。早い話が村おこしの集会所で、婦人会が漬け物詰めて売ったり。そばを打ったりしている所なんでしょう。 奥に鑑賞喫食室というのがありまして、そばを出してくれます。 山菜の季節ならいいだろうなと思いましたが、にゃ〜んと「地鶏そば」などと言う恐ろしいものもありました。 

 ところで、帰りがけ『今日はお天気の休日だから人が来るけど、普通の日は誰か来るんだろうか』と余計なお世話ですが心配してあげましたら、玄関の所に当月の営業日の案内が書いてありまして、よくよく無かったので安心しました。 そんなわけですので行ってみたい人は 0233−34−6001 へ電話して、よぉーく聞いてから行きましょう。 エッ?そばはどうだったんだって、”!” 行って自分でお確かめ下さいよ、い〜いところですよ、そばの原産地みたいなところですから、そばしかないんじゃないかなぁ〜ここは........

漫遊記87へ漫遊記85へJMCYホームへ