山形そば黄門漫遊記93
チョイト前から気にはなっていたんです。 13号線を北上し村山市を過ぎて、そう次年子の七兵衛さんへ左折する案内看板を過ぎる辺りから、やれ”十割そば”だとか、”幻のそば”だとか、結構しつこく立っている旗が目に付きます。 まぁ、ほっておこうかとやり過ごしていましたが、そこはほれ、物好きという字が歩いているようなもんですから、とうとう我慢しきれずに寄ってしまう訳なんです。
まぁ、平均的な佇まいで今の山形風の田舎そばやでして、それはそれなりなんですが、水から始まってお茶、コーヒーまで勝手にどうぞなんです。 んん〜、そばが出来たら呼ぶから取りに来いだって、、、? そういえば山形に美味いと評判のラーメン屋がありまして、一時受けて大はやりしたことがあります。 忙しいのは当たり前で、二階まで席を作ったのですが、注文はしに来い、出来たら呼ぶから階段の下まで取りに来い!という調子だったんで呆れて二度と行ってやるもんかと思ったもんです。 東京みたいに人が余っている地方はいざ知らず、人通りも満足にない田舎でなんだそりゃ! 怒 !つい思い出してしまいました。幸いお昼をずれていったものですから、お茶もそばも運んでくれました。大きめのお盆にそばの他、漬け物が3皿、その内一つは赤カブの酢漬けで大変結構でした。それから鱒の甘露煮が一匹付いてきます、辺りを見渡すときちんと箱詰めになったものが売られてましたので、何かの付き合いかなぁと思って帰りに聞いてみましたら、自分のところで作っているのだそうです。 「そば屋をする前は、こっちが本業だったのか」とたずねてみたら、まさにそのとおりとのことでした。
そばは太めの仙人そばと、普通の太さのほらそばがありまして私は後者にしました。3.5*2
まぁ、十割らしくない十割そばと言ったらいいのでしょうか、結構修行なさったらしく出来は良い方だと思います。 ただ、前に申しましたように漬け物やら甘露煮やらが結構いけますので、出来ればアッシー君を連れてきてチョイト一杯くらいは・・・と思うのは私だけではないでしょう。
勝太郎そば と言うんだそうです。 場所は初めに書きました。少し離れてはいますが、まぁ国道沿いと言って良いくらいの距離ですから、旗がバタバタと並ぶ宣伝はしょうがないかも知れません。 腕が上がれば旗の本数が減っていくのかな、まだまだ進化しそうなそば屋さんのお話でした。