霊石よなき石

  


霊石の伝承は(昭和29年版「山形市の町」)、山形の花師(紅花商人)が京都の旅館の小町娘と婚約を交わす間になった。しかし、美人薄命、両親は悲しみ巡礼しながら山形に向かったが挫折してしまった。下僕の六助は老夫婦の代りに山形へやって来た。花屋を訪れた所、花屋の若旦那と小町娘が一緒に暮しているではないか。六助と京都の両親が話しているうちに娘は忽然と消えてしまった。