山形そば黄門漫遊記37

 自らを隠れたそば屋と称し、そのくせ旗をいっぱい立てて目立とうとしている、いかにも趣味が高じてそば屋になったという感じのそば屋ができていました。
 山形は青田茂三郎といいます。
 人の話によると、住宅関係の会社を勤め上げ、前々から好きでやってたそば打ちを商売にしてしまったとか。もっとも「ぼけ防止に好きなことやってんのたなぁ(やってるんですよ)」とおっしゃる方もおられるようですが、まぁその辺はどうでも良いことだと思います。

 さて、ハッキリ言って場所を説明するのが大変です。まぁ駅前クラブのそばマップをもらってから電話するのが賢明でしょう。なんたって住宅地の奥まったところ、抜けられない行き止まりのちょっと手前という所ですから大変です。
 店(家?)の真ん前はせいぜい2台しか車は置けませんので、頑張らずに旗や案内にしたがって専用駐車場を利用なさった方が結局いろんな意味でgood!かと存じます。本来なら客間なんでしょうか、中に入るとテーブルがいくつか置いてあります。そんなに大きくない業務用の冷蔵庫がありまして、なんと主なメーカーのビール、そしてお酒やジュースが入っていますので、飲みたい人は好きなのを勝手に出していただきます。勿論後で勘定が回ってきます。

 そばは大したもんです。多分相当そっちこっち食べなさったのでしょう。何処に店を出したって多分うけると思います。
 もっともヘタにうけてドサッと客がきてしまうと、大変になって今のようにはいかなくなるのかも知れません。ここら当たりが難しいところなのでしょうなぁ。
 やや硬めで味の濃いそば、これまたしょっぱすぎるくらいの濃いたれにつけていただきます。この濃いたれが後でそば湯をいただくときに良いのです。何たってちょっと入れるだけで十分味が出ますので、何杯でもいただけるというわけなのですよ。いつもの通りそばは一味でいただいて、せっかくおろしてくれたワサビでそば湯をいただきます。うまいんだなぁこれが!

 話を戻しますが、そばは艶やかで大石田あたりのそば風でもあるし、白鷹や源蔵あたりのそば風でもあるし、ありそうで結構オリジナルです。いろいろ聞いてみたいのですが、聞かないことにしてます。せっかく隠れているのですから、隠しておいていただきましょう。
 ああだこうだと勝手に推測して知った振りしてヘラヘラ言うのもそば好きの楽しみの一つだと前にも申しましたがな。
 まぁ、場所を探しながら”いってらっしゃーい”

漫遊記38へ漫遊記36へJMCYホームへ