山形そば黄門漫遊記59

 何が気に入らないかって、高いそばほど腹の立つ物はありません。まして、量が少なかったり、追加のたれや頼みもしないつまみでお金を取られると、ホントに悔しくって二度と行きたくなくなるのは私だけではないようです。でも、美味いのは知ってるわけですから、気にはなっているのです。他人のそば談議に出てくると、聞き耳たてて「ほぅほぅ、なるほど」なんて頷いているのです。前に書きましたさこんではないですが、たまたまということもありますし、思い違いということもあったりするのですから。

 「梅そばが、少し前から考え方変えて世間並みのもり始めたんだとよ」なんてうわさが聞こえてきました。

 まっさかぁーとは誰でも思うことでした。あまりにも盛りが少なくって、『高級おやつそば』とそば餓鬼達に陰口叩かれながらも、凛として怯むことなく今日まで来たのですから無理のない話なのです。そのうちにと思ったのですが、量と値段を除けばそれは美味しいそばを出す店ですから、とにかく行ってみることにしました。

 休日の昼下がり、久しぶりに行ってみると、駐車場が満杯ではありませんか、噂は本当なんだとピーン!と来ました。5〜6年振りでしょうか、戸を開けたら雑誌が結構置いてあります。あれっ、こんなサービスあったっけかな、そういえば駐車場にしたって、向かい側あんなに停められたっけかなぁ・・・・・・なんて考えてしまいました。
 ビールを頼んだら、エビスの大瓶が出てきました。スーパードライが好いんですが、中瓶じゃないんで、まぁいいでしょう。

 待つことしばし、出てきたそばは、噂通りに世間並みの盛りになっていました。はっきり言ってこれは良い。もっと安けりゃもっと良い。もともとトップクラスの細くて香りの高いそば、できれば余計なものなんてつけないでもりでいただくのが一番。せいろの盛りつけですのでせいろそばと言うようです。
 おっとところでこの器、「せいろ」というか「ざる」というか、何ていうのかちゃんと知っている人おられますか?人によってめちゃくちゃで定義がないようですが。

 さて、話を戻しますが梅そばのヘンシーンについては幾つか噂があります。どれもこれももっともらしいことなんですが、あくまでも噂であって本人に聞いた訳ではないのですからここでの記述は控えておきます。自分で聞いてみなはれ。

 ただ、せいろが650円で、二人前と書かれた板が1800円、と言うのがどうしても気になったので聞いてみたら、板の方がやっぱり多いんだそうです。だったら二人前なんて書かなきゃいいのに。

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