山形そば黄門漫遊記64
こんな風にそっちこっちのそば屋を勝手に書いていると、知り合いからは「なんで***そばは書かないのか」とか言われることが多くなります。無視していると「結局お前は何処でもいいんだべ、食えばいいんだべ」とかに始まって、「ポリシーのない奴の言うことは我が儘に過ぎないんだよ」と、果ては説教じみたわけの分からないことまで言われます。まぁ、これだから面白くって辞められないのですが。
この前「大山桜という店を書いてるよ」って話をしたら、「竜山(りゅうざん)の方が早いじゃないか」と言うファンがおりました。「開店間もない頃1、2度行ったけど、西蔵王でやりだしたのに『北海道の粉を使ってる』って言ってたし、第一置賜だったか忘れたけれど余所の方で、せっかく店を開いたのに鼻っから『冬はしないんです』なんて言ってたもんだから、どっか醒めちゃって行かなくなてしまっていたんですよ」って話をしたら、「ほぉやねで(そう言わないで)まず行ってみんべ(みよう)」という事になりまして、久しぶりに行くことになったわけでした。
一年ぶりに行ってみて、大した変わりは無いのでしたが、そばが記憶と違ってるのに気づきました。それもその筈、前の話と違って地元のそばを使ってると書いてありました。結局、「そうだろう、こっちの方が年季が入ってるんだよ」ということになりました。
まぁいいでしょう、要は美味けりゃいいんですから。それと、鰊が軟らかすぎず硬からず、ビールに合って大変結構です、2枚で400円は妥当なところでしょう。そばの方がもう少し安いともっといいんですが、まぁ仕方がないでしょう。やや細めで、新そばの季節だけに香り豊かで大変結構でした。先の大山桜と同じく、東山形から西蔵王高原ラインを進んで行くと、三百坊よりももっと手前で右側に旗と看板を見つけることが出来ます。右に曲がってちょいと下って行くとすぐに分かると思います。例によってあのロケーションにそば屋が見えてくるはずです。また、山形の市内からですと東北芸術工科大学の所を通って、西蔵王高原に向かって進んでいくと、途中から左へ入る目印にで合います。そんなに面倒な場所ではないですし、間違っても心配ご無用の地区ですので、腹を空かしてまいりましょう。
帰りがけ、駐車場のそばでおばちゃんが野菜を売ってました。まけろと言ってもまけなかったので買いませんでした。下界よりは少々安いのかも知りませんが、「ばぁちゃんが、きんな(昨日)ヤマザワ(地元のスーパー)行って見てきたから安いんだず(安いのですよ)」と言ったのが「フン!」でした。