山形そば黄門漫遊記69

 山形のそば屋って、例えば山形駅前クラブのそばマップに載るくらいの店は、お昼は結構混み合います。それが当たり前で、普通なのです。ただ、東京人のように馬鹿丸出しで、最近は山形でも見られるようになりましたが、たかがそばなもんですから、店の外までホントに馬鹿みたいに並んで待ってまで食べるほどのものではないのです。”相変わらず混むのう”と話しになるくらいなら、しょうがない事なのです。

 さて、この前やながわで話しになりましたが、一人一日せいぜい200人分も打てば、それでいっぱいなんだそうです。
 そういえば昨今テレビなんかで良く見かけますが、そば屋の親父のくせに偉そうに弟子にそばを打たせて、切らせて、信じられないそば屋がおります。バカヤロウ!とは言いませんが、任せられるくらいの弟子を育てたなら、さっさと独立させて自分はせっせと元のそば屋に精を出してほしいものです。なぜなら、ぜひ両方いただきたいもんだからです。
 ところで、とあるお店に久しぶりに行って見たらちょっとヘンだったお話をいたします。一口食って「しまった、今日はラーメンにするんだったなぁ」と一緒に行ったやつと話していたのでしたが、帰る段になって「あっれ???」っということになりました。お客がいない。いつも混み合う12時20分だというのに客がいない、来ない、信じられない。「なんだ、なんかあったか、そういえば今日のそばは大したことなかった」いつかもこんなことがあったような気がする。あぁ、おやじが亡くなった時の****がそうだった、etc・・・・なんて話になります。まぁ、もう一回くらい行ってみてからにしようと思いますが、たまにあることなんですが、あんまり良いことはないんです。

 そばを好んで食う人には、いろんな事がわかっています。わけもなく入るそば屋ならともかく、入りたくて入るそば屋には「そうであらねばならない」何かがあるものなんです。
 お客がそう思って行くのですから、迎える方だって「こうであらねばならない」何かがあるハズなんです。だから先に言ったような、主人面してそばも打たない”粗麦屋”は繁盛することがないのです。

 どういうわけか、今シーズン(平成11年冬)はあまりそばが美味しく感じられません。何となくですが、水がさほど冷たくないんじゃない?と感じたのは私だけではありませんでした。これもエルニーニョの異常気象の所為なのでしょうか。やっぱり冬は雪がいっぱい降って、北西の季節風がビュウビュウ吹かないと、そばだってボケてしまうのでしょうか。

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