山形そば黄門漫遊記78
遊興法人『山形駅前クラブ』は、前にも申しましたがその名の通り山形駅前をこよなく愛する人たちの集まりで、会員の多くは駅前大通りに家や会社があったりしています。
最近中心部活性化の一方策として無料循環バスが運行され好評を博しております。中にはこのバスに乗って中心部のそば屋巡りを行っている人もいると聞き及んでおります。
言われてみればそうですが、中心部のそば屋はろくに駐車場も無いままやっているのでありますから、タダバスが走るなんてことは大歓迎なのであります。例えば我が駅前大通りにしましても、彼の三津屋が”出羽路庵”と看板を揚げて数年前から歌懸け稲荷の社務所の一画に店を開き繁盛しています。
まぁここは十分繁盛していますので置いといて、道路を挟んで南側を眺めますと横断歩道に続く公園があるのがわかります。これは第二公園と申しまして、昔はまぁこの辺のコジャリどもの遊び場所になっておりました。最近はゲートボールなんかで年寄り達もよく遊んでますし、学校サボったガキどもが朝から晩までたむろったりしています。そして、たぶんご近所の方と思いますが、毎日毎日散らかした奴らがまだ寝ている時間に掃除を行ってくれているのです。お陰でとっても気分のいい公園です。(毎日ご苦労様です。)さて、南のすみにSLがドンと置いてありますが、その先の公園周りの道路を隔てそば屋が一軒あるではないですか。ここが山長、城西のみねたそばやと仲間で山菜そばにその名を馳せたお店であります。
新聞なんかにも出ましたが自分たちで山を持っているとか、誰にも教えないマル秘の場所があるとかで、「そば屋なんだが八百屋なんだがわがんねぇ(そば屋なのか八百屋なのかわからない)」なんて悪口を言う人もおりました。
近年名物親父が亡くなりまして、、、、(そういえば三津屋のオヤジも亡くなったんだっけ)山菜の話題があまり出なくなりました。山長の場合、立地の環境もありまして、そばのみというわけにはいきません、行ってメニューを見ていただければわかると思いますが、全部うまくて当たり前の店なんです。 余談ですがラーメンはファンが多いそうです。はっきり言って前に述べた季節の山菜やキノコの話題を除けば、そばそのものではあまり話題に上る方ではありませんでしたが、最近そばで話を聞くことが何度かありました。
前に述べた”出羽路庵”との比較が良い方にはたらいて、この辺のそば通に山長派と出羽路庵派が出てきたようです。まぁそんなことはどうでも良いのですが、先日、そばに五月蠅い某ライオンズクラブの新そばを食う会がありまして、誉める人はいても文句は耳にすることがありませんでしたことを付け加えておきます。