山形そば黄門漫遊記46

 山々に雪化粧がかかる季節になると、「そろそろまつのは始めたかなぁ、美代乃は始めたかなぁ」なんて話が出てきます。「今年は寒そうだから漬け物美味いべなぁ」なんていう言葉も聞かれます。
 白鷹は一年中美味しいものがある町ですが、なんといっても秋から春へかけてのそばが美味しいのであります。

 そういえば今年はもう一軒、長井との境の所にそば屋が店を開いてました。千里庵というのだそうです。店内の張り紙で分かることなのですが、おやじは長井の古い酒屋の息子殿との事だそうで、そのまたおやじ殿もいわゆる地元の名士だと別の所で聞きました。
 まだまだ新しいので、店もそばも馴染まないようなところが少々あります。まぁこんなのは時間の問題でしょうからあまり気になりませんが、インターネットのホームページを開設しているようですし、まぁちょっと毛色の変わったそば屋とでもいうのでしょうか、それはそれでまぁいいでしょう。

 ところで、まだ日が浅いからでしょうか、行く都度(まだ3度しか行っていませんが)違うように感じます。例によって2枚食って1,000円の口です。それにしてもこの前は美味かったうまかった、いつもこうならもっといいねって感じで、新そばが緑っぽくつやつやしていて香りも上々、そば湯まで特上でした。

 さて、最近よく見かける”1日**人分限定、無くなれば終わり”というパターンですが、どんなもんでしょう。結構門前Uターンがあるようで、すんなり諦めのつく方々ならいいのですが、そうでない人がブツブツいうのです、気持ちがわかるのです。

「ああ、あそこねっ。言われてから2度ほど行ったけど1時ちょっと過ぎでもう売り切れだって。前からの店だったらしょうがないけど、昨日今日の店で、はなっからあれじゃ、もういいよ、食えなきゃしょうがないもの」

 せっかく美味い所見つけて教えてやっても、こんな事を言われてしまいます。それぞれのやり方や拘りも解からなくはないですが、ハッキリ言って『たかがそば』なんですから、ましてわざわざ出かけるケースが多くなってきているのですから、なんとかならないもんでしょうかねぇ・・・だいいち勿体ないと思いませんか。
 ちなみに、ここのそば屋も1日50人限定と書いてありました。今のところ1時くらいまでに行ってありつけなかった人は、私は聞いていません。もっとも定休日に行ってしまった人は別です。

 定休日は、、、。教えてあげません。私は2度ほど定休日に行ってしまったからです。

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